一人海外研修旅行-シンガポール-
昨年の10月に、研修旅行としてシンガポールへ一人で行きました。
奇抜なデザインの建物が沢山建てられているのと、米朝首脳会談がわざわざシンガポールで開かれたこともあって、興味を持ったのがきっかけです。
何故シンガポールではこのような建物が建てられるのか。
それは煙害が問題になるほど風がなく、地震も起きないため、建物の構造に対して、規制が日本ほど厳しくありません。そのため、日本では考えられない斬新なフォルムの建物が、数多く見受けられます。
元々熱帯雨林を開拓した都市でもあるため、別名「ガーデンシティ」とも言われており、街中に緑豊かな植栽が沢山植わっています。屋上庭園や壁面緑化を取り入れた建物や、国立公園も数多くあります。
環境問題に対しても政府が関心を寄せており、温暖化対策やにも真剣に取り組んでいます。
緑化都市と未来都市のコントラストがとても素晴らしい国です。
シンガポールの歴史を遡ると、ポルトガルやオランダ、スペイン、イギリス、また日本の植民地となっていた時代があります。建物からその背景を読み取ることができ、ヨーロッパ人が住んでいたエリアは西洋らしい建物が集まるエリアもあります。
また、シンガポール川沿岸で貿易が盛んに行われていました。そのため倉庫地帯が広がっていましたが、現在はリフォーム工事によりレストランやバー、カフェ、ショップ等が集結する繁華街となりました。観光人気スポットとして知られ、夜遅くまで若者が屯する場所としてにぎわっています。
シンガポールは多国籍の人種が住んでいる場所であり、宗教も様々で、エリアごとで建物の特徴も変わっています。
シンガポールの国土面積は63の島々から成り立っており、数年前は淡路島と同じ大きさでした。
埋立地の開発で年々面積は増加し、現在は日本の奄美大島と変わらない大きさです。
街中を歩いていても、駅周辺で大型の商業施設や集合住宅を工事している姿をたくさん見ました。
これからも成長し続けるシンガポールに、注目していこうと思います。
設計:北田