若狭鯖街道廻り
4月の建築士会会報に歴史的町並みの保存の特集が組まれていました、特に国が選定する重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)については街造りの参考にもなるので、この5月の連休を利用し友人を誘い琵琶湖西の若狭街道沿いの熊川宿と小浜西組の2か所の重伝建地区へ行って来ました。
最初に訪れた熊川宿は、若狭から京、奈良へ海の幸等を運び特に鯖街道として現在有名になった街道沿いで、最盛期には200戸にもなる宿場町として栄え、現在は街道入り口の道の駅と宿場通りの中ほどにある伊藤忠商事2代目社長の生家の逸見勘兵衛家の再生を中心に、町並みの整備が進み多くの観光客を集めています
道の駅
内部を改装された逸見勘兵衛邸
もう一か所の小浜西組重伝建地区は明治から昭和にかけて若狭の港町として大いに栄え、大きくは商家町と茶屋町に分かれています。商家町は整備された店舗群に、茶屋町は瓦に木造板壁の連続した路地道に料理屋、喫茶店が開業しており、それぞれの当時の面影を残しながら風情ある町並み景観を醸し出しています。
商家町
茶屋町
記 中西 曄