ケルン大聖堂

(12) ケルン大聖堂~

 この大聖堂は1248年に火災によって焼失し、再建。現在の大聖堂は三代目になります。神の象徴である「光」、神の国の「天」を形として表すために、より高さを求めた結果、フランスから伝えられたゴシック建築を採用することで実現したケルン大聖堂は、現在も世界最大のゴシック様式建築として知られている世界遺産です。三十年戦争をきっかけに、200年もの間工事は中止されていましたが、1814年に失われていた設計図が発見されたのを機に、国としての統一を図るためドイツのシンボルとなる大聖堂が必要不可欠と考え、工事が再開され、632年の歳月を経て完成されました。
東方の三博士の聖遺物、ペテロの杖やペテロの鎖、ヨーロッパ最古の大型彫像ゲロの十字架など、数多くの重宝が安置されていたり、多彩なステンドグラスが数多く飾られていることでも有名で、世界各国から年間600万人以上の観光客が訪れます。2004年に危機遺産として指定されることもありましたが、周辺の地域に高さ制限を設けることで2006年に解除され、現在でもドイツのシンボルとして国民に親しまれている、偉大で尊厳たる大聖堂です。
(記:北田 莉沙)

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