ネルトリンゲン

(15) ネルトリンゲン~

 1500万年前に隕石が落下し、直径約24㎞のクレーターができました。その中央部に、1215年神聖ローマ帝国の時代に最初の市壁が築かれ、現存する壁が作られたのは1327年、直径約1㎞・高さ10mの市壁に囲われてできた街がネルトリンゲンです。当時はフランクフルトに並ぶ遠距離交易都市として栄えていましたが、三十年戦争を機に衰退し沈滞。中世からユダヤ人が定住するようになり回復し始め、第二次世界大戦でシンボルである聖ゲオルクス教会は損傷したものの、旧市街はほとんど無害であったため、4500人を超える故郷を失った人々が定住し、「中世の真珠」と形容されている都市です。
5つの桜門と11の塔、2つの堡塁を有しており、市壁の内側の通路も保全されています。街の中心部にダニエル塔で知られる聖ゲオルクス教会、その前方にマルクト広場が広がっています。
クレーターの上に中世の街並みが現存する、歴史ある小さい空想的な街に衝撃を受けました。
(記:北田 莉沙)

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