
(1) 台北 101タワー周辺
オフィス街で一際目立つ台北101タワーは、2004年に建てられ、世界で一番高いビルとしてギネスブックに認定されたこともります。逆さ台形が重なる外観は、縁起の良い竹を表しており、施工したのは日本の熊谷組です。その隣には、三菱地所設計の、オフィスタワー・商業施設・文化施設から構成される台北南山廣場があります。これらの施設を一体化させるため連峰に見立てています。その向かいには台北世界貿易センターがあり、その広場を伊東豊雄氏が改修しました。上から見ると一輪の牡丹をモチーフにした、シンボリックなデザインが浮かび上がります。さらにその向かいには、公務員や軍人とその家族が住んでいた眷村に現存する4棟の建物を、公民館・展示館・ショップ・公園を複合した施設に変えた、四四南村があります。昔の趣を残したレトロな街が、オフィス街にあって不思議な気持ちになりましたが、地元の人達や観光客の憩いの場となっていました。
(記:北田 莉沙)