(4) バスティーユ

フランス革命の発端になったバスティーユ襲撃事件が起こった場所です、今はその記念のオブジェがバスティーユ広場に建っていますが、広場まわりは近代的なオペラバスティーユなどが建ち当時の面影はありません。しかし路地裏に入ると、石畳の小径があり、中庭があります。今回の訪問で、建物で囲まれた庭を通路で繋いだ中庭空間を見ることができました。また、バスティーユ高架鉄道改修では、廃線となった鉄道の下部を店舗や事務所に利用し、上部を長さ4キロに渡る歩行者用プロムナードとして利用されています。このプロムナード・プランテは緑や花で覆われ、街並みを高架の上から高い目線で見渡すことができます。沿道の建物は、以前は鉄道沿いの良い環境といえない立地でしたが、今では静寂で緑豊かな住宅地となっています。

 セーヌ川を渡るとそこは文教地区で、ジャン・ヌーベルのアラブ世界研究所やパリ大学などの現代建築群が建ち並び、セーヌ川を挟んで景観が大きく変化します。(記:野々川光昭)

目次

  • (1) エッフェル塔・凱旋門
  • (2) シテ島
  • (3) 市街地(パサージュ)
  • (4) バスティーユ
  • (5) ベルシー地区
  • (6) パリ13区・14区
  • (7) モンパルナス地区
  • (8-1) ギマール・ロッシュ・コルビジェ邸
  • (8-2) ギマール・ロッシュ・コルビジェ邸
  • (9) ルイ・ヴィトン美術館
  • (10) 北駅・東駅
  • (11) クリシー・バティニヨール
  • (12) ル・ヴェジネ
  • (13) サンジェルマン・アン・レー
  • (14) オヴェール・ツュル・オワーズ
  • (15) ルーヴル美術館分館(ランス)
  • (16) メッス

 

 

 

 

高架鉄道の改修で、下部はショップ、上部は緑や花によるプロムナード。 

住民の散歩とジョギングコースになった。高い目線の景色が楽しめる。 

内部は静かなセミプライベート空間。少女達が通路の階段に座り込んで話に夢中。 

 

ヨーロッパの典型的な都市型住宅。建物に囲まれた内部に通路や中庭を持ち、外の通りから縦横断できる。 

 

 

 

ジャン・ヌーベルのアラブ世界研究所。太陽光の日射に反応して開閉する仕組み。 

 

パリ大学、1階のほとんどがピロティでキャンパス内は自由にどの方向にも歩ける。 

バスティーユ広場近くにある石畳の路地、日常的に使われている。 

建物が面する雑踏の大通りとは対照的な閑静な空間。