西オーストラリア州パース街並・建築研修旅行
研修地の概要
パースはオーストラリア大陸の海岸線南西部に位置し、インド洋に流れ出るスワン川沿いにある西オーストラリア州の州都で、美しい公園や歴史的な建造物と近代建築がマッチし「世界で一番美しい街」あるいは「世界で最も暮らしやすい街」として知られています。その都市へ、今年も3つの設計事務所の親睦と研修を兼ねて11月22日から27日の6日間を30数名ほどで行ってまいりました。
パースは1829年イギリスからの移民が「スワン川植民地」の首都として建設し、長官のマレー卿の出身地であるイギリスのパースシェアにちなんでパースと命名されました。1834年にスワン川沿いに東西4000m南北1000mぐらいのエリアの最初の地域計画図が作成され、その後鉄道や道路が付加され変化拡大していきましたが、現在もそのエリアがパースの主要地域となっています。現在の人口は約170万人でそのうち30万人の人がその中心市街地に居住しています。この都市は川と並行に4本のほぼ同じ幅員の道路、そしてそれに直交するパース駅とスワンベルタワーを結ぶ主要南北軸、川沿いの広い公園、交差点にシティホールや教会そして歩行者専用のモールと、ケビン・リンチの都市のイメージに書かれているわかりやすさの5つの要素がすべて使われて構成されています。
パースから19kmスワン川がインド洋に注ぐ河口にある港町フリーマントルは1829年から建てられた石造りの古い建築群が残っており、その雰囲気を残しながら週末にはマーケットやカプチーノ通りのカフェに大勢の人達が集まりにぎわっています。このフリーマントルに至るスワン川の両岸にはその景観とともに、泳いだりヨットやクルーザーも多くみられそれぞれの家がほとんど何億円もするという高級住宅地群が続いています、またスワン川の名称の基になったブラック、スワンや色々な見たこともない鳥群が水辺に群れています。
さらにパースから100kmほど南下したマンジュラと言うリゾート地を見学しました、ここの内海の入江に面した住宅地は網の目に張り巡らした水辺に沿って各戸に船着場が設けられクルーザーが係留されており、ゴルフ場も背面に設けられています。
ほんの短い研修旅行でしたが、暖かい気候と天候にも恵まれ皆それぞれの視点で見学体験した記録を取りまとめましたのでご笑覧下さい。